私はトヨタ系で仕事をしていたこともあり、レクサスを含めてすべてのトヨタ車に乗ってきました。
しかし毎回いろいろな軽自動車に乗るたびに「よくできてるな~!」と感心させられるのです。
C-HR、カローラ、ハリアーを除いて他のトヨタ車では、感心することはまずありませんでした。

カローラ、CH-R、カムリ、プラグインプリウス、ハリアーは、高品質ないいクルマだったね。

86とスープラは最悪だったけどね。
大型バイクの排気量より小さなエンジンで、4人乗車して峠道で、エアコン効かせながらオーバーヒートせずに山を登ることができるのですから、ホント驚きです。
近年、軽自動車はますます人気を集めていて、それは当然のことだと思います。
その軽自動車の魅力を、車体的メリット、機関的メリット、心理的メリットという、3つの視点でまとめます。
軽自動車の魅力は車体的メリット
エンジンルームの小ささ
車体的メリットの最初にご紹介するのは、エンジンルームの小ささです。
エンジン、ミッション、エアコンといったユニットが、一人用の冷蔵庫ほどのスペースに収められています。
しかも大型セダンなどのように、無理やり機械を詰め込むということはなく、空間にまだまだ余裕があります。
これによるメリットは大きく、前席の足元にスペースの余裕が生まれます。
高級大型セダンなどは、ボディが大きくなってもエンジン、ミッションも巨大になり、運転席と助手席の間にあるセンタートンネルがますますスペースを圧迫します。
結果、余裕スペースは広がりません。
ドライビングポジションの良さ
車体的メリットの2つめが、ハイト系軽自動車のドライビングポジションの良さです。
通常のセダンタイプなどでは、シートに座ると膝の角度が広くなり、足を前に伸ばして座ることになります。
しかしハイト系軽自動車では、膝の角度はほぼ直角で、自然なかっこうで、イスに座る形と同じ姿勢になります。
それによって、視界がセダンより高く、非常に見通しやすいのです。
これは乗り降りの容易さにもつながっていて、立ち上がるのが難しくなってきたお年寄りでも楽に乗り降りができます。
また、車内の広さも十分確保されており、乗員も苦労なく座席間の移動ができます。
乗り心地の良さ
車体的メリットの3つめが、乗り心地の良さです。
軽自動車は小回りが利くだけでなく、乗り心地も良好です。
サスペンションの設計や吸音材の効果によって、路面の振動や騒音を軽減し、快適なドライブを提供します。
長距離の移動でも疲れにくく、ストレスフリーな移動が可能です。

ダイハツムーブLA150Sに乗ったときは、エアサスかな?というくらい乗り心地が良かったね。
取り回しやすさ
車体的メリットの4つめが、取り回しやすさです。
また、軽自動車はホイールベースが短いことが多く、これも取り回しやすさに寄与しています。
狭いカーブや駐車場などでも、スムーズに車を操作することができます。
このような特性は、運転時のストレスを軽減し、運転の快適性を向上させます。
さらに、軽自動車は、スムーズで軽快なハンドリングを実現するために、設計されています。
軽量なボディと小型のタイヤが、素早いステアリングレスポンスを可能にし、運転者が直感的に操作できる特性があります。
これにより、狭い道路や混雑した交通状況でも、安全かつスムーズに運転することができます。
総合的に見ると、軽自動車のコンパクトさは取り回しやすさだけでなく、運転の快適性と安全性を向上させる重要な要素となっています。
軽自動車の魅力は機関的メリット

車体の軽さ
機関的メリットの最初にご紹介するのが、車体の軽さです。
ロータスの信条に「軽さこそ正義」というものがありますが、 車体の軽さによるメリットは、はかり知れません。
最軽量のダイハツミライースの650kgから日産サクラの1060kg までありますが、多くの車種が800kg 台に収まっています。
これにより、燃費が良くなり、タイヤの減りの軽減など、走行コストを抑えることができます。
また、軽快な加速やハンドリングも可能になり、運転が楽しいという魅力にもつながります。
エンジン、CVTによる燃費の良さ
機関的メリットの2つ目にご紹介するのが、エンジン、CVTによる燃費の良さです。
軽自動車の燃費の良さは、車体の軽さという小型車両の特性の他、エンジンの設計によって実現されています。
軽自動車のエンジンは、小型で効率的に動作するよう設計されています。
最近の軽自動車は、エンジンの効率性を高めるために、エコモードやスタートストップ機能などの省燃費技術を搭載していることがあります。
これらの技術は、停車時にエンジンを自動的に停止させて燃料の無駄を抑えたり、走行時にエンジンの出力を最適化して燃費を向上させたりする役割を果たします。
また、軽自動車の燃費の良さは、エンジンとCVT(無段変速機)が織りなす優れたシステムによって実現されています。
まず、エンジンは、小型で必要最低限の燃料で、効率的な動力を発揮し、燃費を向上させます。
そして、CVTは変速時に歯車を使用せず、円筒型のプーリーとベルトを使って連続的に変速するシステムです。
このシステムによって、エンジンの回転数を効率的に制御し、適切なトルクと速度を得ることができます。
そのため、急加速や高速走行時でも燃費を損なわずに効率的な走行が可能です。
このエンジンとCVTの組み合わせによって、軽自動車は燃費の良さを実現しています。
小型で軽量なエンジンと効率的な変速システムにより、燃料の無駄を最小限に抑え、経済的で環境にも優しい走行を実現しています。
これら小型で軽量な車両と効率的なエンジン設計によって、軽自動車は優れた燃費性能を実現しています。
これは燃料費の節約だけでなく、環境への負荷も軽減するポイントとなります。

平成15年式MRワゴンターボ4速ATに乗っていたときは、平均燃費が14.5km/Lだったけど、平成24年式ワゴンRのノンターボCVTに変えたら、平均燃費が20km/Lになったよ。

それだけでなく、ノンターボCVTのほうは、高速で100km/hで走ってるときに、エンジン回転が1000回転も落ちて、なおかつ低速トルクも厚くなったね。
軽自動車の魅力は心理的メリット
税金や保険料が安い
心理的メリットの1つめは、税金や保険料が安いということです
軽自動車の税金や保険料が安いという点は、車両の特性や法律上の規定によって実現されています。
まず、軽自動車は車両重量や排気量が小さいため、自動車税が他の車種に比べて低額となります。
一般的な自動車と比較して軽量な車両であるため、税金の負担も軽減されます。
これは所有者にとって経済的なメリットとなります。
所有コストが低いことは、初めての車を購入する人や予算に制約がある人にとって、重要なポイントです。
また、軽自動車は一般的に保険料も低めです。
保険会社は、車両の価値や事故時の修理費用などを考慮して保険料を設定しますが、軽自動車は小型で価格が比較的低いため、保険料も割安になる傾向があります。
これは初心者や高齢者などが所有する場合でも、経済的な負担を軽減できる点として魅力的です。
軽自動車は税金や保険料が安いだけでなく、経済的で利便性の高い選択肢として注目されています。
初心者や高齢者にも扱いやすい
心理的メリットの2つめは、初心者や高齢者にも扱いやすいということです。
軽自動車が初心者や高齢者に扱いやすい理由は、その小型で取り回しやすい性格や、操作性の良さ、安全性などが挙げられます。
まず、軽自動車は小型で軽量な車両が特徴です。
これにより、運転時の視界が広くなり、車両のコントロールがしやすくなります。
特に初心者や高齢者の場合、大きな車両だと操作が難しく感じることがありますが、軽自動車はその点で取り扱いやすいです。
また、軽自動車は、狭い道路や駐車スペースでもスムーズに走行や駐車が可能です。
これは運転時のストレスを軽減し、初心者や高齢者でも安心して運転できる要因となります。
さらに、軽自動車は、操作性が良いとされています。
ハンドルの切り返しやアクセルの反応などが滑らかであり、運転者が直感的に車を操作できる特性があります。
これは運転の快適性を向上させ、初心者や高齢者でも運転しやすい環境を提供します。
安全性に関しても、近年の軽自動車は安全装備が充実しており、エアバッグや衝突回避支援システムなどが搭載されています。
これにより、事故時の安全性が向上し、初心者や高齢者にとっても安心感を提供します。
総合的に見ると、軽自動車は小型で取り回しやすいだけでなく、操作性や安全性にも配慮されており、初心者や高齢者にとっても扱いやすい車種として選ばれています。
価格が手頃
軽自動車の価格が手頃である理由は、いくつかの要素によって成り立っています。
まず、軽自動車は一般的に小型でシンプルな設計が多いため、製造コストが低く抑えられています。
小型車両であるために必要な部品や材料の量が少なくなり、それが車両の価格を抑える要因となります。
このようなコスト面でのメリットが、軽自動車の価格を手頃にする一因となっています。
また軽自動車は、その小型でシンプルな構造からくる修理費用の安さが魅力の一つです。
小型エンジンやコンパクトな車体は、部品点数が少なく交換や修理が比較的容易であり、それに伴ってかかる費用も抑えられます。
例えば、エンジンの修理費用を比較してみましょう。
一般的な大型車のエンジンは複雑な構造をしており、部品点数も多く修理には高額な費用がかかります。
しかし、軽自動車のエンジンは小型でシンプルな構造をしており、部品点数も少ないため、修理費用が格段に安くなります。
エンジンのベルト交換やオイル交換などの定期メンテナンスも、他の車種に比べて負担が少なく済みます。

タイヤ1本の値段にしても、2Lクラスのセダンの半分以下で済むね。
このように、軽自動車は燃費の良さだけでなく、修理費用の安さも大きな魅力です。経済的にもメンテナンスしやすいため、長く愛用することができる点も魅力の一つです。
また、軽自動車は税金や保険料が、他の車種に比べて低額となることも手頃な価格の要因です。
自動車税や自動車保険料は、車両の価格や排気量などによって計算されますが、軽自動車は小型で軽量なため、これらの費用も割安になります。
以上、軽自動車の魅力を、車体的メリット、機関的メリット、心理的メリットという、3つの視点でみてきました。
最近では、軽自動車でも高性能や快適性を重視したモデルが増えており、価格が手頃でも品質や機能性が充実している車種もあります。
このような軽自動車の多様化が、さらに多くの人々に手頃な価格で利用できる機会を提供しています。
最近では、海外でも注目されるようになってきて、軽自動車は今後も進化を続けることでしょう。

