車を2週間乗らないとき│予期せぬトラブルから愛車を守るための重要ポイント!

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森の中に放置された車メンテナンス

仕事や家庭などの事情で、車を2週間乗らない。
そういった場合でも、自動車に何か大きな問題が発生することはほとんどありません。
しかし、イザ使おうとしたときに、なにか調子がおかしい、見た目が悪くなったということは考えられます。
カビやコケの発生、バッテリーの放電、虫や小動物の侵入など、意識しなければならないこともあります。
車を一定期間放置することで生じるさまざまなトラブルから自分の愛車を守るために、この記事では具体的な問題と対策を紹介しています。
車の健康管理に役立つ情報をぜひ参考にして、快適なカーライフを送りましょう!

車を2週間乗らないときの機械的問題

バッテリーを充電しているところ

バッテリーの放電

最も一般的な問題の一つです。
車は停車中もわずかに電気を消費しており、2週間も放置するとバッテリーが完全に上がってしまうことがあります。
特に古いバッテリーで、バッテリー残量が少ない場合や冬季は、注意が必要です。
対策法には、下記のようなものがあります。

■バッテリーの端子を外す
車を一定期間放置する際、バッテリーの端子を外しておくことでバッテリーの放電を防ぐことができます。
ただし、少し手間がかかるのと、時計やオーディオなどの設定がリセットされたり、再接続時にはエンジンコンピューターのリセットが必要な場合があるので、注意が必要です。

■バッテリー充電器を接続する
バッテリーが弱ってしまっていた場合、バッテリー充電器を接続して充電しましょう。
充電器の購入費用がかかりますが、バッテリーが復活する場合もありますし、長く使えるものなので、手元に1台は備えておくとよいでしょう。

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■バッテリーを買い換える
年数がたったバッテリーでは、充電器で充電をしても、復活しない場合があります。
また、バッテリーが満充電になり復活して使えていたものの、またすぐにバッテリーがあがってしまう場合もあります。
これはバッテリーの寿命が考えられますので、何度も充電を繰り返すより、買い換えたほうがいいでしょう。

       
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タイヤの変形

エアーの抜けたタイヤ

一定期間同じ場所に停車していると、タイヤの接地面に負荷がかかり続け、変形してしまうことがあります。
これはフラットスポットと呼ばれ、振動の原因になります。
対策法としては、車輪止めにタイヤを押し付けないよう少し離す、尖った石や釘などを踏んでいないか確認する、平らな場所を選んで停めるようにしましょう。

ブレーキの錆び

一定期間ブレーキを使っていないと、ブレーキディスクやパッドが錆びてしまう可能性があります。
乗り始める時に、ブレーキが効きにくい状態になることがあります。
対策としては、走り始めに特に注意し、速度をおさえるようにします。
十分ほど運転していれば、自然と錆は剥がれ落ち、元の効き目を取り戻します。

オイル類の沈下

エンジンオイルやトランスミッションオイルが重力で下部に沈下し、初期の潤滑性能が低下する可能性があります。
乗り始めにエンジンをかけた際、エンジンやトランスミッションの動きが一時的に重くなることがあります。
対策としては、走り始めにエンジン回転をおさえて、速度を控えめにしましょう。

車を2週間乗らないときの外観と内装の問題

草むらに放置された車

車を2週間乗らないと、ボディにさまざまな汚れや劣化が発生する可能性があります。
以下に具体的な問題と、その対処法を紹介しますが、これらの汚れは早めに対処することが必要で、ソフトなブラシや洗車用スポンジを使って、汚れを優しく落とすことが大切です。

ボディの汚れと劣化

■鳥のフンや樹液などの汚れ
車を放置すると、鳥のフンや樹液などが付着しやすくなります。
鳥の糞や樹液は酸性度が高く、放置すると塗装面を侵し、シミや腐食の原因になります。
一度シミになってしまうと、洗車だけでは落とすのが難しいので、早めに汚れを落とすようにしましょう。

■埃と花粉の蓄積
2週間の間、車を動かさないでいると、ボディ表面に埃や花粉が蓄積します。
これらの粒子は、特に湿気と組み合わさると塗装面に付着し、簡単には落ちなくなる可能性があります。
それを長期間放置すると、塗装の微細な傷の原因となることもあります。

■鉄粉、黄砂の付着
海岸近くや工業地帯では、塩分や大気汚染物質が車体に付着しやすくなります。
これらの物質は2週間の間に蓄積し、塗装面を侵食したり、金属部分の腐食を促進したりする可能性があります。
季節によっては、花粉や黄砂が車のボディに付着し、これも放置すると塗装面にダメージを与える可能性があります。
特に春先は注意が必要です。

■水垢の固着
雨が降った後に水滴がボディに残ると、蒸発する際に水に含まれるミネラルが残り、水垢や水滴痕ができることがあります。
また、水道水に含まれるミネラル成分が乾燥すると、白い輪ジミのような水垢になります。
放置すると固着してしまい、落とすのに苦労します。

虫や小動物の侵入

車体には、動物たちにとって魅力的な隠れ家やエサ場がたくさんあります。

■エンジンルームは温かくて居心地抜群!
エンジンルームは、ネズミやイタチなどの小動物が住み着き、配線やゴム部品をかじってしまうことも!

■排気管やエアインテークは格好の侵入口!
ネズミは、小さな隙間にも入り込むことができます。
排気管やエアインテークから侵入し、エンジンルームや車内を荒らすことも。

■車内は食料の宝庫!?
車内に食べ残しや飲み残しがあると、それを目当てにアリやゴキブリなどの虫が侵入することがあります。
一度住み着かれると、駆除が大変です。

■■■対策
愛車を動物たちの魔の手から守るために、できる対策をしっかりと行いましょう。

■駐車場所に気を配ろう
木々の近くや草むらなど、動物の通り道になりやすい場所は避けましょう。
壁際に駐車するのも効果的です。

■忌避剤を置く
ネズミや虫が嫌がる臭いの忌避剤を、エンジンルームや車内に設置するのも効果的です。
ただし、臭いの強いものは車内に置かないように注意しましょう。
自然素材のハッカ油を使った虫除け剤を車内にスプレーすることで、虫を寄せ付けにくくすることができます。

カビの発生

湿度の高い場所に車を放置すると、ボディや窓ガラスにカビが発生することがあります。
美観を損なうだけでなく、アレルギーの原因となることも。

車内は密閉空間になりやすく、湿気がこもりやすい環境です。
特に、梅雨時や気温変化の激しい時期は要注意。
シートやカーペット、日光の当たらない場所や隙間などは、カビの温床になりやすい場所です。
また、エアコンの内部は湿度が高く、カビが発生しやすい場所です。
対処法としては、車内に除湿剤を置くことで、湿度を下げカビの発生をおさえることができます。

車体の表面にコケが生える可能性

屋外に駐車している場合、特に湿度の高い環境や日陰の場所では、車体に降り積もった雨水や葉っぱなどが原因で、車体にコケが発生する可能性があります。
コケがボディに付着すると、塗装面を傷める原因となり、最終的には腐食を引き起こすことになります。
また、場所によっては、タイヤの接地面にコケが生えることがあります。
乗り始めの時、滑ることが無いよう、速度をおさえて走行するようにしましょう。

■■■対策法
屋内か屋根のあるカーポートに停める
雨風を防げるガレージ駐車がベストですが、外に停めざるをえない場合でも、屋根のあるカーポートに停めるようにしましょう。
また、地面が土や砂利地ではなく、舗装されてるところに停めるようにしましょう。

■ボディカバーの使用
一定期間駐車する場合は、ボディカバーを使用することで、紫外線や雨風、汚れから車を守ることができます。

■コーティング
ワックスやコーティングを施工しておくと、汚れが付きにくくなり、落としやすくなる効果があります。

<まとめ>

2週間という比較的短い期間でも、車にはさまざまな問題が発生する可能性があります。
本記事で解説した、主な問題点を振り返ってみましょう。

  1. バッテリーの放電
    エンジン始動不能の主な原因となります。
  2. タイヤの変形
    走行時の振動や偏摩耗につながる可能性があります。
  3. ブレーキの錆び
    初期のブレーキ性能に影響を与える恐れがあります。
  4. 虫や小動物の侵入
    車内の衛生問題や配線の損傷などを引き起こす可能性があります。
  5. カビやコケの発生
    塗装面のダメージや見た目を損ない、健康面でも問題となる可能性があります。

本記事で紹介した対策を実践し、日頃からの丁寧な管理を心がけることで、トラブルを防ぎ車の寿命を延ばすことができます。
「2週間だけだから」と油断せず、常に最善の状態を保つよう心がけましょう。
適切なメンテナンスは、長期的に見れば時間とコストの節約につながります。
愛車との長い付き合いのために、今日からできるケアを始めてみてはいかがでしょうか。