車の美観や保護を維持する上で、正しい洗車知識は不可欠です。
適切な手順と使う道具、そして洗車時の注意点を押さえることで、車の輝きを保ち、長く美しい状態を維持することができます。
この記事では、実践的な洗車の手順を詳しく解説し、車の美観と保護を両立させるためのノウハウを提供します。
高圧洗浄機での洗車
高圧洗浄機を使って、洗車をする方も多いことでしょう。
ここでは、高圧洗浄機での洗車の特徴を、メリットと注意する点の両面で解説します。
高圧洗浄機のメリットは、足回りに付着した大きな泥の塊や、ブレーキダストを手軽に落とせるところにあります。
特に、車体の下回りにたまった泥や、降雪地帯での塩カルの成分を効果的に落とす点において、高圧洗浄機は非常に有用です。
そのメリットを詳しく見ていきましょう。
泥や塩カルを手軽に除去
高圧洗浄機は、水を高圧で噴射することで、車体に付着した泥の塊を手軽に除去します。
特に車体の下回りにたまった泥は、手洗いではなかなか落としきれない部分ですが、高圧洗浄機を使うことでスムーズに洗浄できます。
塩カルの影響を軽減
降雪地帯では、冬期に道路にまかれた塩カルが車体に付着します。
これが放置されると、腐食やサビの原因となりますが、高圧洗浄機で定期的に洗車することで、塩カルの影響を軽減することができます。
長期的な車体の健康管理にも役立ちます。
洗車効率の向上
高圧洗浄機を使うことで、洗車作業の効率が向上します。
手洗いで泥の塊を落とすことに比べて、作業時間が短縮されるため、忙しい日常でも手軽に洗車ができます。
また、手の届きにくいところまでもノズルを伸ばすことよって、きれいにすることができます。
その一方で、高圧洗浄機を使用しての洗車において、注意すべき点もあります。
汚れが落ちきれない場合がある
高圧洗浄機は汚れを効果的に落とすことができますが、特に固着した汚れや油汚れには限界があります。
タイヤ周りやホイールのブレーキダスト、車体に付着した汚れの塊や虫の死骸などは、高圧洗浄機だけでは完全に落としきれないことがあります。
そのため、こうした部分は手洗いや、専用の洗浄剤を併用します。
泥の膜が残る
高圧洗浄機だけでは、泥の膜を完全に取り除くことが難しくなります。
特に乾燥した泥の汚れは、水圧だけでは表面を浸透して汚れを浮かせることが難しいことがあります。
そのため、洗浄剤やスポンジを併用して泥の膜を柔らかくし、軽くこすりながら洗うことが効果的です。
排水処理の問題
高圧洗浄機を使用すると、多くの水が一気に排出されます。
そのため、排水処理や周囲の環境への配慮も必要です。
シャンプーを使っての洗車の場合、泡が地面に残り、それを再び高圧洗浄機で洗い流すという二度手間になってしまいます。
洗車場や屋外での洗車の際には、地面への水の流れや排水溝への排水を確認し、環境に配慮した洗車を心掛けましょう。
洗車のポイントは、水洗いとスポンジでこすること
洗車を行う際に、コスト&タイムパフォーマンスを考えると、水とスポンジを使用した手洗いがベストです。
この章では、洗車の基本について解説します。
洗車の基本
車体を水で洗浄し、大まかな泥や塵を取り除く。(必要であればシャンプーを使用する)
泥の膜などの汚れを完全に取り除くためには、洗車用品の選択が重要です。
一般的には、起毛型のブラシやスポンジ、クロスなどが使われますが、泥の膜を拭き取る場合にはスポンジタイプが効果的です。
洗車道具
スポンジタイプの特徴
スポンジは柔らかく、表面が平らなため、汚れや泥の膜を面として拭き取りやすい特徴があります。
特に車体の凹凸や細かい部分に残った泥の膜を取り除く際には、スポンジの柔らかさと、適度な摩擦力が効果的です。
また天井部など手の届かない部分の汚れを落とすためにも、T字型の柄のついたスポンジを使うことをおすすめします。
T字型のスポンジは、柄がついているため手で持ちやすく、体にかかる負担が少ない特徴があります。
ワンハンドタイプと違って、長時間の洗車作業でも疲れにくく、快適に作業を行うことができます。
また、ボディを洗ったT字型のスポンジでは、フロントガラスを洗わないことも油膜を付けないポイントです。
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起毛型ブラシの注意点
一方で、起毛型のブラシは繊維が長く立っており、足回りなど強い力で洗浄することができますが、泥の膜を拭き取る際には表面に筋状に残りやすくなります。
特に細かい部分や凹凸が多い場所では、ブラシの毛が届きにくいため、泥の膜を完全に取り除くことが難しくなることがあります。
以上の点を踏まえると、泥の膜を効果的に落とすにはT字型の柄のついたスポンジタイプの洗車用品を使用し、適度な力で丁寧に汚れをこすることが重要です。
洗車のポイントは、洗車後の仕上げにある
車を洗車する際に、洗車後の仕上げ作業は非常に重要です。
最初に、水切りワイパーで大まかな水玉を落とし、タオルで拭き上げる作業は、車の美観や保護に直結するため、丁寧に行うことが必要です。
その重要性について詳しく見ていきましょう。
水玉や水滴の落とし方
洗車を終えた車には、水滴や水玉が残っています。
これらが乾燥すると、ウォータースポットが付着しやすくなります。
水切りワイパーで、まず天井部分から大まかな水玉を落とすことで、汚れを防ぐことができます。
タオルでの拭き上げの重要性
水切りワイパーで水玉を落とした後、タオルで車体を丁寧に拭き上げる作業は欠かせません。
タオルを使うことで、水分や汚れをしっかりと吸収し、車体をキレイに仕上げることができます。
仕上げは、ウェットティッシュタイプのワックスを使う
その上で、ワックスを掛けるのであれば、ウェットティッシュタイプをおすすめします。
ウェットティッシュタイプワックスの利点
洗車後にワックスを掛けることで、車体に光沢を与えたり、汚れが付きにくくなったりする効果があります。
ウェットティッシュタイプのワックスは、手軽に使用できるため、洗車後に直接塗布することができます。
また、車全体を均等に塗布することができる点もメリットです。
固形や液体ワックスと違って、余分なワックスが水玉となってフロントガラスに垂れることがないので、油膜の対策にもなります
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洗車後の仕上げ作業は、車の美観や保護に直結する重要な作業です。
ワイパー式で水玉を落とし、タオルで丁寧に拭き上げることで、美しい輝きを保ちながら車を長持ちさせることができます。
仕上げには、ウェットティッシュタイプのワックスを使うことで、手軽に車の美観や保護を保つことができます。